サギット?2007/01/24 20:22

このところ、朝に、サギの集団を見る。

決まった田んぼに点々と、十数羽のサギが、たたずんでいる。

それも,白サギではなく、灰色のゴイサギだ。〈今日は数羽、白サギも混じっていた)

餌をついばむでもない。ただじっと、動きもせずにそこにいる。

通勤の車がせわしなく行きかう道路を横目に、その空間だけは、ビデオの再生画面を止めたように、時間が止まっている。

凍みた体を、朝日に当てて溶かしているのだろうか?

はたまた、長老たちが集まって、サミットならぬサギットをしているのだろうか?

だとすれば、テーマは鳥インフルエンザか、はたまた温暖化か?

写真を撮ろうと思ったが断念した。サギは人一倍〈鳥一倍というべきか?)警戒心が強く、一定の範囲を破って入り込むと、すぐにかなたへ飛び立ってしまう。

止まった時間を、そのままにしておきたかった。

自分が、忙しく車を走らせているときだったからかも。

雪わたり2007/01/25 22:49

今日は読み聞かせの日。

6年生に紙芝居の「雪わたり」を読んだ。

「しみゆきかんこ~かたゆきかんこ~」

おばさんが目の前で急に歌いだすので、子ども達はびっくり。

これでつかみはOK。暖冬でちっとも冬らしくないが、子ども達の心を雪の野原へ連れて行く。

生み聞かせの後は、先生の「雪わたり」についてレクチャー。6年生の担任のK先生は、読みっぱなしにしない。必ず、物語を膨らませ、子ども達の関心を広げてくれる。

読み聞かせの後は、仲間のお母さん達と職員室でお茶の時間。

話題は、つい先ごろ終わったセンター試験に終始した。

(鉛筆を持つ手が震えたって・・)

(試験が終わってから、結果についても一言もしゃべらないのよ・・)

(うちでは、センター試験の問題集も全部荷造りして捨ててしまったわ・・〉

受験生の母としては、「雪渡り」ならぬ「綱渡り」の心境です!

未来の保育士さんへ2007/01/26 21:54

今日は、仙台の幼児保育専門学校で、特別講義。

21~21歳の若い人たち約150名に、「言葉は心の栄養」と題して1時間の講演を行った。

保育者には、豊かな感性でいてほしい。

色々なジャンルの絵本を、実際の読み聞かせをとおして紹介し、メッセージを織り込んでいく。会場が広いので、絵本はあらかじめ接写し、CDからポインターで映し出した。

保育士を目指す人たちだから、読み聞かせにくいつきが良い。反応も素直でほっとした。

「かちかちやま」の本当の話がどんなに残酷かを紹介すると、ページをめくるごとにどよめきが上がる。

落ち葉の下の、微小生物を紹介する本では、小さな悲鳴や驚きの声がきこえる。自然を子ども達と楽しんでほしいと言うメッセージが伝わりますように。

最後に読んだ本は、あまんきみこさんの「おかあさんの目」。

美しいものを感じる心を持ってほしい。保育者こそ、五感を研ぎ澄ましてほしい。

将来保育士として、あるいは、親として、たくさんのこどもと接することだろう。その時、子どもは、彼、彼女達の目の中にどんな風景を見ることが出来るだろうか。

若いエネルギー相手の講演は、さすがに疲れた。でも、とても楽しかった。

へんなおばさんのおはなしをきいてくれて、ありがとう!

嵐過ぎ行く2007/01/27 21:02

やっと、娘の英検受験が終わった。

冬休みにのんびりしすぎた挙句、3週間前になってやっとお尻に火がついた。〈そうなることは、十分予想できた)

今週などは、毎日夜中の1時、2時まで机に向かう。〈そばで、早く寝なさいとぎゃおぎゃお騒ぐ)

「この単語なんていう意味?」〈親を辞書代わりに使う)

「協力してください!」(しかたなく過去問を30枚もインターネットでダウンロードしてやる)

さんざんこちらも翻弄された挙句、試験が終わって帰ってきた彼女いわく。

『簡単だった!♪』 (がく!っとくる。あの大騒ぎはなんだったのか!?)

勉強から開放されて、読書三昧のなまだら生活が戻る気配。

前向きに考えるなら、娘のおかげで英語も勉強も出来た。どうにもこうにも、親を巻き込まずにはいられない性質のようである。

やっと、小さな嵐が過ぎ去った。

頭の中にも水仙の花!2007/01/28 17:35


このところ、暖かい日が続く。

日も長くなり、夕方の5時には真っ暗だったのが、5時を過ぎてもまだ、日の光を残すようになってきた。

農業をしていると、自分のリズムも自然と共鳴している。

畑の寄せには水仙の花が咲いた。オオイヌノフグリも小さな青い花をつけた。日のよく当たる畑には、菜の花も咲いている。

これは、どう見ても3月の景色だ。

空気の淡い光の色も、土の匂いを含んだ風も、3月のもの。

今年は、1月と2月が消えてなくなってしまった。どこかでかくれんぼうをしているうちに、出てくるタイミングを失ったかのようだ。

農夫の体も、奥のほうがムズムズする。

もうすぐ本格的にスタートする農作業のための、準備段階に入っているのだ。

だがカレンダーは、まだ1月。本来ならば、まだまだ炬燵に入って、申告書類の整理などしているころ。

こちらの頭の中も、水仙の花が咲き出して、どうにも落ち着かない!

蘭展に行く2007/01/29 20:16


仙台港の近くの「夢メッセ」で催されてていた、「世界蘭展」へでかけた。

高速で正味1時間で、会場近くへ着くが、そこからが長い。

車がちっとも進まない。結局、駐車するまで1時間も待たされた。

最終日ということもあり、おかるとそうべえが行ってみたいと思ったぐらいだから、同じ発想の人が大勢居たと言うことだろう。

熱心な蘭マニアらしき人もいた。

蘭の展示では、その種類の多いことに驚く。お菓子のような甘い香りを放つ蘭もあった。

園芸店による、モデル庭園のブースも興味深い。何と言っても、雑草ひとつない庭の美しいことよ。

ゴッホガーデンと言う、黄色をベースにした庭は、ひときわ人気を集めていた。〈写真)

来場記念にと、〈蘭ではなく)クリスマスローズと沈丁花を購入した。

「少しまけてもらえる?」と、丁々発止のそうべえ。

「では1200円を、1100円でどうですかねえ?」と、店員さんもふんばる。

「いや、最終日だもの2割引でしょう?」と、そうべえも押し捲る。

「まあまあ、何てこと言うの?」と、おかるも間に入るそぶり。

「わかりました、じゃあ、1000円で!」と、店員さんも大負けしましたとばかりに肩をすくめる。

かけひきも買い物のうちだ。

美しい芸術品のような蘭の花に囲まれて、ちょっぴり違う路線をいくおかるとそうべえであった。

不二家のルックチョコ2007/01/30 17:40

市場から回収され、レアものになってしまった、不二家のお菓子。

不祥事が明るみになる前から蓄えておいた、「ルックチョコ」。

その最後の1箱を、ついに皆で食べてしまった。

食品関係の不祥事は、口に入るものだけに、一度問題になると、パニック状態の反応に陥りやすい。

ルールを厳守するのは当然のことであるし、衛生管理にも徹底した姿勢を望みたい。

だが、だが・・である。

O-157の大騒ぎのときも、近所のおじいさんは「おら、糸引くおにぎり食ったってなんともねえ」と嘯いていた。

そばで、ひえ~!とのけぞってしまったが、そのおじいさんなら、たいていのものはなんでもなく消化してしまうのではないかと思った。

要するに、極端な潔癖志向への批判でもあった。

牛飼いが辛酸をなめたBSEも、同様の問題をはらんでいた。

現実には、プリオンでヤコブ病にかかるより、インフルエンザで命を落とす確率のほうが、何百倍も多い。

マスコミに踊らされることなく、何が一番問題になりうるのか、踏みとどまって考える必要もありそうだ。

とにもかくにも、不二家のミルキーとルックチョコ、カントリーマームが恋しいこのごろです。