漆原智良先生講演会2007/09/15 20:44

わが市の図書館祭りに、漆原先生にお越しいただき、講演をいただいた。

生い立ちのお話、八丈小島でのエピソード、そして、子育てのエッセンス、お勧めの絵本など、教育から読み聞かせまで、広い範囲にわたってお話いただいた。

あっと言う間の1時間半。先生が、たくさんの引き出しをもっていらっしゃるのが分かる。

感動的なお話に、涙が出ました。

今回、漆原先生のお話を聞くことができた人たちは、幸せのひとつを手に入れたような気がする。

先生、本当に、ありがとうございました。

邂逅という、大事なお言葉をいただきました。

稲刈りの使者2007/09/16 14:47

台風の影響で、最高気温が31度を超えた真夏日。

田んぼでは、汗だくの稲刈りが行われている。

さて、我が家の稲刈り。例年お彼岸ごろが始動。

我が家の土手に彼岸花が、顔を出す。

きのうまでなんの前触れもなかったのに、一日のうちにすらりと背を伸ばし、鮮やかな花の姿を表す。

この彼岸花は、田の神様からのお使いだ。

書状にはこう書いてあった。

「そうべえ、おかるどの。はよ、稲刈りの準備をしなされ」と。

緩衝土産2007/09/18 20:45

おかるは、朝から用足し三昧。午前中も決着がつかず、お昼も家にもどれなかった。

やっと家に帰ると、どっと疲れが出た。が、また、用足しへ方々を走る。

夕方一息ついて携帯を見ると、メール着信1通あり。

メールを開けて凍りついた。

「いっぷくたのむ」・・・そうべえからだった。

そういえば、今日は牛の爪きりの日。すっかり頭から吹き飛んで、一服のお茶だしも忘れていたのだ。

晩御飯の用意をしていると、そうべえが牛小屋から引き上げてきた。

「ごめんにょ・・・メール気がつかなかったんにょ・・・」おそるおそる言葉をかける。

「知らん振りしてたんだろうよ」と、冷たい言葉がおかるにふりかかる。

そこへ、息子が旅の土産を解いて見せた。

めずらしいパスタやマカロニ、オリーブオイルに、お菓子などなど。

たちまち、空気は氷解し穏やかなものとなる。

さて、その息子は、あさってには大学にもどる。

偉大なる緩衝を失う寂しさが、ふとおかるを感傷的な心持にさせるのであった。

はらこめしに潜む罠2007/09/19 21:06

今日は昼からの会議に出席。

弁当のふたを開けて、思わずにっこり!今年始めての「はらこめし」だ!

ところが、ところがである・・。

割り箸をすっと差し込んだとたん、はらこがはじけて、ピ~!と噴出する、赤い液体!

よりにもよって、飛んだ先は、白のジャケットにアイスブルーのインナー!おかる、点々とついた赤いしみに愕然!

割り箸の角が当たって、ぴーぴー!と、調子よくはらこがはじける。

他の方(殿方ばかり・・)は、何事も無いように、美味しそうに食べていらっしゃる。

「おらの弁当だけおかしいのかえ?」

はらこめしは何度も食べてきたが、こんなことは初めてだった。

はらこめしに潜む罠・・・。

おのおのがた、油断めさるな!

イカすぜ!2007/09/20 20:24

息子が土産に買ってきたパスタ。

大学にもどる前に食べさせてやろうと、夕べ、腕を振るって料理した。

本場のイカスミスパゲテイとは、白いパスタに生のイカスミをまぶしたものらしい。

手元にあるのは、イカスミを麺に練りこんだ、黒いパスタ。

やはり土産のトリュフオリーブ(香りがすごい!)に、ニンニクをたっぷり利かせ、ミニトマトとイカを入れ、イカスミパスタを絡める。

見た目はグロイ、じゃなかった、黒いが、パスタのもちもち感が絶妙。

家族には大好評であった。

「う~ん!こりゃ、イカすぜ!」

きめぜりふは、こんなところで!?とっぴんぱらり~のぷ!

ナイスな言葉2007/09/21 23:49

秋も吹っ飛ぶ暑さ続きだが、読書のシーズンでもある。

90歳にして現役の絵本作家、ターシャ。チューダの特集を読んだ。

ターシャのインタビュー記事の中に、きらめく言葉の数々を発見。

「生きているだけでもありがたいと思いませんか。
公害や恐ろしい事件がいくらあっても、この世界はやはり素晴らしい。
見慣れた空の星だって、年に一度しか見られないと思えば、感動するでしょう?
何でもそう思ってみてはどうかしら」

夜の涼しさにほっとしながら、ターシャの言葉を読んでいく。

ふと、テレビから、「22日の最高気温は30度・・・」と予報が流れた。

「いやだ!もう、こんなに暑いのいやだ~!」っと、おかる、だだをこねる。

そうべえ、ふわりと余裕の笑み。

「今年最後の30度を、楽しもうや」

そうなのだ。考え次第で世界は変わるのだ。

「お前さん、ナイス!」

蜘蛛の巣城2007/09/22 21:11

ただいま、我が家は蜘蛛の巣だらけ。蜘蛛の巣城と化している。

蜘蛛もこの時期、子孫を残すために必死である。

が、通路の真ん中に、しかも顔の位置にこうも公然と巣を張られると、たまったものではない。

朝、そうべえが玄関から新聞をとって、茶の間に腰を下ろした。

「あらら・・」と、哀れむような声。

「どうかしたの?」おかるが台所から声をかける。

そうべえ、新聞にひも状に絡まった蜘蛛の巣をつまみ上げて苦笑い。

「新聞屋さんが、ひっかかったようだな・・・」

そうべえたちがまだ夢うつつのころ、玄関先では、新聞屋さんと蜘蛛との、密やかな死闘があったに違いない。

おかるは、細竹で玄関から庭にかけて、蜘蛛の巣を掃っていった。

巣が巻きついて、次第に綿あめ状になっていく。

「食欲をそそらない、綿あめであるな・・」

明日の朝にはまた、蜘蛛の巣城が甦っていることだろう。