ぼくは数字が風景に見える2007/10/18 20:00

「ぼくは数字が風景に見える」を読んでいる。

著者のダニエルはサヴアン症候群に自閉症、そして数字に対する特殊な「共感覚」を有する。

数字がコミュニケーションの手段であるばかりでなく、数字から色や風景が見えてくるという。

『共感覚」では『色調』が一般に良く知られている。画家のカデインスキーが、音楽を聞くと色が見えてきて、それをカンバスに絵画として表現したことは有名。

数字への愛着なんて・・数学嫌いの人が読んだら絶句だろう。

特殊な能力をもつために、外界とのコミュニケーションが取れない著者の、苦悩と現在に至るまでの経験の数々に、ひきつけられる。

一人の人間の個人史というより、一冊の小説を読むような味わいを持った本です。

数学嫌いのかたにも、お勧めの一冊。

コメント

_ piano ― 2007/10/18 22:12

わたしは数学が結構好きですが、風景に見える世界ってどんなのか気になります。読んでみたい本です。

季節風ありがとうございました。休日にゆっくり読ませていただきますね。楽しみ~。

_ どじょう ― 2007/10/19 08:57

>ぴあのさん とても味わい深い本でした。体験者でなければ描けない世界だからですね。
季節風、時間のあるときにでも読んでくださいね。

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