誕生2008/11/27 17:05

夕方えいいっつあんから、緊急電話がはいる。

我が家の牛が産気づいたという。様子を見ると、逆子の恐れもあり、難産気配なので、至急獣医さんを呼べという。

大急ぎ、そうべえに連絡を取り、温かい飲み物をもって山の牛小屋へ向かう。

すでに獣医さんは駆けつけ、子牛を引っ張り出すことになった。

大人が3人がかりでひっぱるところだが、今は便利な機械がある。

てこの原理を応用した道具(10人力だという話!)で、子牛の足にかけたロープをひっぱっていく。

いっしょに見守ってくれたえいいっつあんのおかみさんが、お産になるとつい牛に声をかけてしまうという。

「がんばれ!おめだけ苦しいんでねえんだがんな、がんばれ!って・・」

おかみさんは、笑う。

「おとさんに、うるせえってごしゃがれるけど、声かけずにいられねえのよ」

きんきんに冷え込む牛小屋の中、おかるの胸はぽっと温かくなった。

祈りは通じて、無事子牛は生まれた。

生まれた子牛はさっそく逆さづりにして羊水を吐き出させる。

みんなの見守る中、ロープを解こうとする獣医さんを蹴飛ばす、元気ぶり。

誕生、おめでとう。

コメント

_ がまりん ― 2008/11/27 22:36

どじょうさん子牛の誕生は、たびたびですね。
お疲れ様。

あんなに大きい赤ちゃんを産む牛は、偉いな・・・・
がまりんなど、栄養不足の女の子を二人産んだだけでも、へとへと、しかも育ちもわるいし(^O^)

牛のあかちゃんは、どじょうさんにかわいがられて、たけのこのようにまっすぐに育つのでしょうね。

犬と猫の飼育は上手なんですけどもね。(^^;)

でも、愛しく育てただけに、別れるときはつらいでしょう。

生業といえ、生身の生き物には愛情がわきますね。


象の赤ちゃんは介添えなしでも大丈夫なのでしょうかねぇ・・・・

_ どじょう ― 2008/11/28 09:20

>がまさん 今、牛も品種改良が進んで、生体体重も増加傾向にあるので、難産も増えているのです。人の手が加わっているからですね。象は、自然状態なら大丈夫なんじゃないかな・・。

_ 冨士原 ― 2008/11/28 14:22

昨晩はありがとうございました。メールも拝読しました。子牛の誕生という大仕事をなさってから駆けつけてくださったのですね。わたくしなら興奮状態で゛したでしょうに。そんなことはつゆ見せず,お二人ともとてもすてきでした。

_ シェパママ ― 2008/11/28 20:43

どじょうさん、お誕生日おめでとうございました。
チョコ、おいしいですか?
子牛の誕生はいつでも感動ですよね。
うちの先生たちも一番好きな仕事みたいです。
私もひっぱりに行った事があります。
無事に生まれてよかった~

_ どじょう ― 2008/11/28 20:44

>富士原様  わわ・・・。コメントまで頂戴し、ありがとうございます。昨晩は楽しく時間を、ありがとうございました!

_ どじょう ― 2008/11/28 21:06

>シェパママ様 ありがとうございます!チョコは、わがやの大ネズミに見つからないように、こっそり少しずつかじっています。
子牛の誕生はいつ見ても良いですね。そうなんですか~!シェパママ様もひっぱりにいかれましたか~!!

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