そうべえの野望2008/11/16 20:35

ついに実害が出た。

冬越しようのホールクロップ(飼料用米)に、いのししが食いついたのだ。

これ以上の被害は食い止めねばならん!

そうべえ、電気柵を購入し、バリケードを張る。

夜、見回りのため、牛舎に車を走らせた。

するといるわいるわ、サーチライトの中をダッシュで走るいのししども!

「こりゃ~!」と、おかる、バオンバオンと警笛を鳴らして蹴散らす。

そうべえ、「牛小屋の柵の中にうまいこと入らないかな・・」とのたまう。

「なんでや?」

「生け捕りにして食って見たい。うまかろうな」

「お、お前さん!」

そうべえの野望に、おかるは絶句であった。

触るな、危険!2008/11/17 19:57

電気柵の効果は、今のところばっちり。

警戒してか、きゃつらも近づいてこない。

「どれくらい、びりっとくるんだべか・・?」

「触ってみろよ」

「やだよ!静電気でさえいやなんだから」

「何事も経験というだろうが」

「やだよ!やだよ!」

あばれるおかるは、いのししより厄介かも・・・。

「触るな、危険!」は、おかるに取り付けたほうが良いな・・と、そうべえが思ったかどうかは・・・・知りません!

小相撲牛舎場所2008/11/18 14:38

子牛用牛舎の床敷き交換の日。

なにせ、あいては落ち着きのない子供ばかり。

ひょいとしたすきに、脱走されてはかなわないので、おかるが子牛の見張り番。

その間、そうべえが汚れた床敷きを掃除し、新しい籾殻とオガクズを運びいれる。

お掃除が済むまで、子牛たちは新しい敷物の匂いに大興奮。

鹿のように後ろ足を高く蹴り上げ、ぴょんぴょン大騒ぎ。

おかるが見張っていたのは、さらに幼い哺乳中の子牛たち。

性格の荒いメスが怖気づいているのに対し、いつもはのんびり気の良いオスのほうが元気が良い。

おかるのズボンをなめたりかじったり、しまいにはおしりに向かって頭突きまでしてくる。

「なめらてたまるかや~!」おかるも、ついマジです!

頭で押してくる子牛と、押し合いへしあい、うんしょうんしょ!

人間界では、大相撲九州場所だそうな。

こちらは、小相撲牛舎場所でござ~い。

西風のいたずら2008/11/19 20:18

おだやかな日々が一転、昨夜から強い風が吹き荒れる。

西のほうからは、風に乗って、重い灰色の雲が流されてくる。

今夜から明日の朝にかけて、雪が舞い散る予報がでている。

西風は、雪の前のプレステージで、目いっぱいあばれまわってくれた。

黄色に輝いていたイチョウの木を、身ぐるみ全部はいでしまった。

ついでに、おかるの家のベランダから洗濯物をひとつ、かっさらっていった。

それも、娘のお気に入りのTシャッツ。

おかるにとっては、高い木に引っかかっちまったTシャツが哀れでならぬ。

このまま捨て置いたら、明日の朝は雪風にさらされて冷たかろう・・。

やぶから枯れ竹を拾って悪戦苦闘の末、無事とってやりました。

出版記念会2008/11/20 22:05

角田市農業公社のあぶくま農学校が出版した「あぶくま農学校の百姓先生」、出版記念会が行われた。

あいさつするのは、法政大学講師のK先生。

おかるも、目黒区と角田市の小学校農業交流事業について、原稿用紙30枚ほどを寄稿させていただいた。

農業のプロを目指す、百姓先生達からの熱いメッセージである。

しぐれ2008/11/21 16:08

この時期の風物詩、「しぐれ」。

会議で午前中、仙台に行った。

街路樹のイチョウはまだ葉を残していたが、強い風で黄色い葉が宙に舞っていた。

同行の教育長さんがしみじみ、「『落ち葉しぐれ』ですな・・。」

帰路につくと、わが町の上空は、半分が青空で西側半分は、灰色の雲で覆われていた。

お天道様と細かいにわか雨がコラボして、虹が見える。

デジカメを向けたが、目を凝らさないと見えないようだ・・。

こんな日を、これから何日も繰り返し、冬がやってくる。

今日の夜は、大根おろしをたっぷり入れた、しぐれ鍋にでもしようかな。

にっこり2008/11/22 20:44

直売所で、「にっこり」を買い求めた。

普通の梨の2倍もあろうかという、大玉である。

せっかくだからと、4つ割にして大胆にいただいた。

「モナリザの微笑」とはいかなかったが、「にっこり」はできました!