爪痕2011/09/23 10:52

やっと見えた青空。
しかし、台風の爪痕は、こんなところにも・・。
山の中にある古いお墓のところに、水が流れ込み、土がえぐられ、小さな墓石も流されてしまいました。なんてこった!

たわわ2011/09/24 17:29

昨日、突船帰省した息子が、今日の夕方には戻るというので、昼に「はらこ飯」を炊きました。
ハウスの葡萄もたわわに実り、口福を添えてくれました。
石巻に住む長女からは、台風の冠水で、一晩家に帰れなかったというメール。
息子の力を借りて、崩れてしまった古いお墓を修復。
やらなければいけないことを少し進めて、少しだけ実りある日になったかな?

稲刈り前2011/09/25 16:25

稲刈りを目前に、台風襲来のため、未だ一粒も刈りとることができずにとどまっています。
角田市の米の検査は、事前検査と本検査共に放射性物質がND(検出限界20ベクレル/kg)で、ほっとしました。
この検出限界の値をどう評価するのかも、人によってわかれるでしょうが。
一方、二本松のある地区で出た重い結果に、心が沈みました。
私も汚染された稲わらの問題で悔しい思いをしただけに、当事者の農家の人の気持ちがわかります。
先日の座談会でご一緒した、福島で有機農業をするAさんによれば、ローカル放送では「汗水たらして育てたのにやりきれない。国と東電の責任。私に落ち度はなく謝らない。」と発言した様子が放映されたそうです。
それでも、二本松の農家の人も、検査結果が分かった以上、刈り取りも出荷もしないと言っています。
検査によって、安全と言えない食品が市場に出ないように、努力を積み上げるしかありません。
日本の農家なら、ひとつひとつのデータを積み重ね、リスクを回避する技術を粘り強く獲得できると・・・・信じています。
我が家の稲刈りは、間もなくスタートです。

直売所で2011/09/26 17:22

今日は朝から、直売所でパートさんのピンチヒッターを。
いろいろなお客さんが来られて、楽しいです。
専門外の珍しい野菜の事を質問されると、しどろもどろになる頼りない所は、ご勘弁!
直売所の楽しみの一つは、コミュニケーションだと思います。
きょうも、生産者が居合わせたので、「こちらが、そのお米を作った人ですよ」と、お客様に引き合わせできました。
ニコニコの対面になって、よかったです。
顔が見えるのも、直売所ならではですね。
こんな時代だからこそ、現場を知ることが、食の安全の近道だと思います。
現場への近道は、直売所だな・・と実感した一日でした。

稲刈りスタート2011/09/27 16:15

やっと~!稲刈りがスタートしました。
ササニシキから刈り入れです。
モミ運搬用の軽トラックにもたれ、畔でモミがたまるのを待っている時間は、毎年の楽しみ。
サラサラと稲穂が揺れる音は、せいぞろいした稲穂がくすくす笑っているようにも聞こえます。
イナゴがぱちぱちと飛び交うは、元気で活力に満ちています。
側溝の中に目を落とすと、真っ青な空が映って、その中を親指ほどもある大きなタニシがゆっくりと移動していきます。
いろいろ、段取りに時間がかかり、刈れたのは田んぼ1枚だけ。
でも、よかったなあ。ほっとしました。

稲刈り2日目:イナゴ君とかえるくんのお話2011/09/28 16:12

おいら、そうべえさんちの田んぼのいなごです!ここ↓背中にいるでしょ?
稲刈り機が近づいたんで、あわてて飛び出した拍子に、そうべえさんの肩にとまっちゃったんだ。
そのまま、田んぼをぐるりと、ひとめぐりしたよ。
田んぼの事なら、現場に生きるイナゴに聞いてくれ!
緑色の稲は、ホールクロップっていうんだよ。
普通の稲よりも背丈も高くて、ゴツッとした感じ。刈り取ったものはラップで巻いて、家畜のえさになるんだ。
そうべえさんが今刈り取っているのは、ササニシキ。
米粒は小さめで上品な味わい!そうべえさんは、頑固に作り続けているんだって。
食感にインパクトのあるひとめぼれやコシヒカリが全盛だけど、ササニシキファンはけっこういるんだよ。
あれ?畔からおかるさんが、おいらをじ~っと見ているよ。
「稲刈りのお印に、ちょっとだけイナゴの佃煮を作るね」ってそうべえさんに言ってたから、おいらのこと捕まえるつもりだな。
ぴょ~んと飛んで、逃げた先は、側溝だった。
かえるくんが、身じろぎもしないでじっと前を見つめている。
「かえるくん!なにやってんの?」
おいらが声をかけたら、かえるくんは答えたよ。
「土を見ているんだ。ぼくという命がどこから来てどこへ帰るのか、土が教えてくれそうな気がする」ってね。
田んぼからは、哲学も採れるのかあ。
おっと、感心してたら、おかるさんが来たぞ。
かえるくん、また何か考えが浮かんだら、教えてね!

稲刈り3日目2011/09/29 17:37

本日はひとめぼれを刈り入れ。
イナゴもほんの一掴みだけ、とりました。
家にイナゴの入った袋を持ち帰ったら、娘に「う…あの音!」といや~な顔をされました。
音の記憶が、刻まれていくのですなあ。