大林くんへの手紙2017/04/01 08:32

「ガラスの壁のむこうがわ」で鮮烈なデビューを果たした、せいの あつこさんの2作目:「大林くんへの手紙:PHP 研究所」
主人公の文香は、感想文が苦手です。
うそを書いてしまったような気持ちになるから・・。
同じクラスの大林君が、不登校になったことから、「大林君のために」クラス全員で手紙を書くことになります。
思い悩んだ末に手紙を書いたものの、文香は「自分は大林君に「手紙」を書いたのだろうか」と後悔します。
ウソのない手紙を出すことに決めた文香は、ある行動に出ます。
そして、文香の手紙に対して帰ってきた大林くんの返事とは・・・!
不登校の子供たちへ届けられるクラス「全員」からの手紙。
思いを届けることの意味を考えさせてくれます。
せいのさんが描く世界は、繊細であり強い・・と感じます。

”キミと”いつか”おさななじみのあいつ2017/04/02 08:33

宮下 恵茉さんの、「キミと、いつか。 おさななじみの“あいつ”」 (集英社みらい文庫)
夏月は、自分の気持ちよりも相手に合わせることを優先しがちな女の子。
女子グループの中で悪口を言ったりすることに嫌気がさしながら、ずるずると自分の本心を隠してしまいます。
そんな時、おさななじみの祥吾に「おまえさ、自分って持ってねえの?」とズバリと言われてしまいます。
初めはかっとしたものの、その一言と、祥吾の見守りを感じたことが、夏月の背中を押してくれます。
イケメンでもないし、ぶっきらぼうな祥吾。
ただのおさななじみから大切な人へと関係が変わっていく、胸きゅんシリーズ第4弾。
発売即重版という人気です!女子たちの共感ポイント高いです。
http://miraibunko.jp/special-book/archive039/
作品クローズアップの動画まであります。すごい!

下草かり2017/04/03 20:37

今日は職人さんに、山の下草刈りに来てもらいました。山も手入れが必要です。
からりとして良かったです

エッセイ新連載2017/04/04 08:30

月刊誌:ちゃぐりん5月号から、ミニエッセイ「おかるさんのうしと米のふるさとから」の連載がスタートしました。
ちゃぐりんは、食育、農育、そして、好奇心を育てるのにぴったりの学習雑誌です(テストの点数とは別次元の素晴らしさ!)ネットでも購入できます。
どうぞよろしくお願いいたします。
http://www.ienohikari.net/press/chagurin/mai

第4回童話塾in東北2017/04/04 09:57

今年は、盛りだくさんの内容です。
募集開始しています。
ご参加をお待ちしております!!

南総里見八犬伝 運命に結ばれし美剣士2017/04/11 20:26

越水利江子先生のストーリーで楽しむ日本の古典シリーズ:『南総里見八犬伝 運命に結ばれし美剣士:岩崎書店」
南総里見八犬伝は、江戸時代の馬琴が書いた大人気の長編小説です。
窮地に立った里見吉実は、ある時、愛犬八房に「敵将景連を討ち取れば伏姫をやろう」と口をすべらせます。
景連の首を持ち帰った八房との約束を果たすため、伏姫は八房とともに富山の洞窟にこもります。
姫を取り戻しにきた家臣の金碗大輔は、鉄砲で八房を撃ち殺しますが、伏姫は自害。その時、護身の数珠から、八つの玉が飛び散ります。
やがて、犬の文字を苗字にもち、仁義礼智忠信孝悌の珠それぞれをもつ剣士たちが、不思議な縁に導かれて集まっていくのですが・。
時代物の名手でもある越水先生が、児童向けの物語として手掛けられた、この物語。
オリジナルの物語に忠実である確かさに加え、力強さ、そして文章の美しさにぞくりとします。
次々と場面が転がる面白さ!江戸時代の人たちは、こんなに面白いお話を読んでいたんですね~!
今回の本は前編。続きを早く読みたいです。後編の刊行を、心待ちにしています!!

盛岡です2017/04/13 20:05

河北新報のデスク日誌を面白く読んでいます。東北のNHK各局で朝のお天気中継があるのですが、その中で異彩を放つのは盛岡局。まるで、中西龍さんを思わせるナレーション。
このナレーションが聞こえると、記事を書いた記者同様に、私も耳を澄ませてしまいます。デスク日誌の「母のデジカメ」も秀逸でした。記者さんたちも、競って書いているような気がします。
http://www.kahoku.co.jp/column/desk/20170412_01.html