○へい君に会う2008/04/16 21:42

花見も兼ねて、近くの沼へ、犬と散歩に行った。

ふと、耳に届く、少年達の元気な声。

「へ~いへいへい、○へ~い!へ~いへいへい、○へ~い!」

10歳ぐらいの男の子が二人。田んぼ中に響き渡る声で叫びながら、沼へと自転車を走らせてくる。

「○へい」とは、どうやら、坊主頭の子の、名前のようだ。

「へ~いへいへい、○へ~い!へ~いへいへい、○へ~い!」

二人は、桜並木のはずれに自転車を乗りつけた。しばし、立ち止まるや、「○へい」君が、一声叫んだ。

「うわ~!きれいだなあ~!」

腹の底から発せられた声が、純な響きをもって、おかるの心にリリリと鈴を鳴らす。

おかるは、「○へい」君の視線の先を振り返り、そして驚いた。

先ほどまで眺めていた風景が、美しさを倍増させて目に映るではないか。

(美しいと思う、その心が美しい・・)

おかるの脳裏によみがえる、「あいだみつを」のありがたい言葉。

帰り道、「へ~いへいへい、○へ~い!」とこっそりつぶやいてみた。

なんとも満ち足りた気持ちがして、自然と顔がほころぶ、おかるであった。

ハウス作り2008/04/17 20:53

種まき前に、破れてしまったビニールハウスの張替えをした。

じっちゃんが会議に行ってしまったので、おかるとそうべえ、二人だけの作業になった。

3人分の仕事をカバーするのが知恵である。

○○とおかるは使いよう。

「こら!ひっぱるな!いえいえ・・もっと、ゆっくり。そうそう!」

そうべえ、檄を飛ばしつつも、要らぬ騒動を起こさぬよう慎重に言葉を選ぶ。

長く広げたビニールを、骨組みの上部にひっぱってかぶせ、留具でしっかり留めていく。

仕上げにバンドを左右に渡し、ビニールが飛ばされないように固定する。

風がある日など、ビニールをかぶせた先から気球のように膨らんで、飛ばされてしまう。

幸い無風の穏やかな日。

出来上がったハウスを前に、ほっと安堵して腰をさする。

種まきは、明後日の予定。

さくらゴマ弁当2008/04/18 09:35

今日で、高校生活も9日目。

ささやかなお祝いに、さくらゴマちゃん弁当を作ってみた。

似てるような似てないような・・・!?

かわいらしさに免じて、許してね!

桜散る2008/04/19 21:20

満開の桜も、昨日からの雨であっという間に花を散らせている。

今日予定の種まきは、雨のために月曜に延期となった。

時間もたっぷりあったので、本を2冊読み、桜吹雪に別れを告げに車を出す。

家に着き、薄紅色の模様に心が躍る。

ボンネットに張り付いた花びらのいとおかし。

そんな花吹雪が、おとといの弁当の上にも咲きました。

桜の絨毯2008/04/20 17:57

「耕雨」と呼ぶには激しすぎる、2日続けての大雨がやっとあがり、午後からは晴れ間ものぞいた。

田んぼの用水路は、あふれんばかりに水が出ている。

「代掻き用の水をひかねくとも良いようだなや」が、今日のあいさつ代わりだ。

延期となっていた種まきも、いよいよ明日。

ハウスの中に水をまき、寒冷沙をひき、苗箱の準備もする。

朝からフル回転となる予定だが、準備が整っている分ちょっと余裕。

余裕ついでに犬の散歩に出かけると、道路には桜の絨毯が出来上がっていた。

赤の絨毯ははるか彼方のセレブのもの。

しか~し、桜の絨毯を踏みしめてのお散歩なんざあ、これもまた粋じゃあござんせんか!?

種まきまったりまったりなあ~2008/04/21 21:09

暑過ぎず寒すぎず、風もない穏やかな「種まき」の日となった。

しげやんの作業場に、親類縁者のお手伝いが集まる。

我が家にも、仙台の甥っ子(ただいま浪人中でござる!)が助っ人に来てくれた。

年々、集まる老人パワーにも、拍車がかかっていく。

40代前半のしげやんは、名プロデユーサー!独楽鼠のように指示を出し、目を配り、仕事を回していく。

「ちょ、ちょっと待った!おじちゃん、そこのボタンおさねでけろ!」

「お~っと、おばやん、種もみんとこさ土入れねでけろ!」

戦時、高度経済成長を生き抜いてきた老人パワーは、このところ、さすがに迷走もみせる。

「いやいや、わがんねなこりゃ・・」と、がはは!と笑い飛ばす、おじちゃん、おばちゃんの笑顔が・・・・・・・おかるは好き!

モノクロブーは、苺摘みへ2008/04/22 13:17

「白かくろかはっきりしろ~い!」

夢うつつで聞こえた、そんな言葉・・・・・。あ、頭が痛い。

おお~し、こうなりゃ、キャラ弁で白黒付けさせてもらいやしょう!

モノクロブーちゃんを作っていたら、心もほんわか和んできた。

苺もふたつ、添えてあげた。

仲良く苺つみにでも行っておいでね!