続、怒涛の日 ― 2007/04/20 20:42

昨日の疲れを引きずりながら、そうべえは田んぼ仕事へ。じっちゃんも、神社の会議へ。
ひとり、留守番のおかるは、バオバオという鳴き声に、はっと外を覗く。
案の定、牛が逃げていた。子牛が二頭だ。そうべえが帰るまで、様子見だな。
・・・と思いきや、大きく黒い影が奥の牛舎を横切っていく。おかるは、ぎくりとして数を数える。大きいのが1匹、2匹、3匹、4匹・・!こりゃ、大事件。
繁殖小屋に駆けつけると、鎖が切れて柵が開け放たれたまま。中の牛が全部逃げ出した勘定だ。
急ぎ、そうべえの携帯にSOS!棒切れを片手に、奥の牛舎へ向かう。
「はよ、自分の牛小屋にかえりなされ!はよ!はよ!」
おかるは2頭の逃亡牛を、後ろから追い詰めていく。牛は決まり悪そうに後ずさりし、何を思ったか突然、裏山に続く道を、ドッカドッカ登り始めた。山の中に吸い込まれていく2頭の御尻を眺めて、おかるはしばし呆然。
その間、そうべえが田んぼから戻り、1頭をお縄にした。と、そこへ突然、山から2頭がドドドと駆け降りてきた。牛たちも大慌ての形相だ。
おかるはその勢いに乗じ、牛小屋へ追い立て、無事鎖につないだ。
子牛2頭は、畑を踏み荒らす狼藉の後、そうべえとおかるの連携プレーで、強制送還された。
最後の1頭も、そうべえがお縄にした。
「牛たちは、ただ追い詰めたんじゃだめなんだ。臆病なやつらだから、自分のいたところに、帰りたくなるようにしてやらなくちゃ」
そうべえが、牛飼いの極意をおかるに伝授する。
おかるは、ふと考えた。
それにしても、大慌てで山から降りて来た牛たちは、山で熊にでも出くわしたんだべか?それとも、山神様にでも一喝されたんだべか?
続。怒涛の日の締めくくりは、夜桜見物と相成ったのであった。
ひとり、留守番のおかるは、バオバオという鳴き声に、はっと外を覗く。
案の定、牛が逃げていた。子牛が二頭だ。そうべえが帰るまで、様子見だな。
・・・と思いきや、大きく黒い影が奥の牛舎を横切っていく。おかるは、ぎくりとして数を数える。大きいのが1匹、2匹、3匹、4匹・・!こりゃ、大事件。
繁殖小屋に駆けつけると、鎖が切れて柵が開け放たれたまま。中の牛が全部逃げ出した勘定だ。
急ぎ、そうべえの携帯にSOS!棒切れを片手に、奥の牛舎へ向かう。
「はよ、自分の牛小屋にかえりなされ!はよ!はよ!」
おかるは2頭の逃亡牛を、後ろから追い詰めていく。牛は決まり悪そうに後ずさりし、何を思ったか突然、裏山に続く道を、ドッカドッカ登り始めた。山の中に吸い込まれていく2頭の御尻を眺めて、おかるはしばし呆然。
その間、そうべえが田んぼから戻り、1頭をお縄にした。と、そこへ突然、山から2頭がドドドと駆け降りてきた。牛たちも大慌ての形相だ。
おかるはその勢いに乗じ、牛小屋へ追い立て、無事鎖につないだ。
子牛2頭は、畑を踏み荒らす狼藉の後、そうべえとおかるの連携プレーで、強制送還された。
最後の1頭も、そうべえがお縄にした。
「牛たちは、ただ追い詰めたんじゃだめなんだ。臆病なやつらだから、自分のいたところに、帰りたくなるようにしてやらなくちゃ」
そうべえが、牛飼いの極意をおかるに伝授する。
おかるは、ふと考えた。
それにしても、大慌てで山から降りて来た牛たちは、山で熊にでも出くわしたんだべか?それとも、山神様にでも一喝されたんだべか?
続。怒涛の日の締めくくりは、夜桜見物と相成ったのであった。
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