一億百万光年先に住むウサギ2007/02/20 20:41

「一億百万光年先に住むウサギ」というう本を読んだ。

まず表紙の、自転車に乗って走るウサギの絵に心ひかれる。

翔太とケイという中学3年生を軸に、父親を探しにドイツからやってきたマリーが加わり、出生の秘密が絡んで謎解きが進んでいく。

星磨きのウサギや恋の樹のエピソードがロマンを掻き立てる。

ドイツの秘密部隊にいた父親や、ジャーナリスト、仙人のような元大学教授など、普通じゃない人たちの物語だから、YAファンタジーと呼べるかもしれない。

白鳥座のアルビレオ。「天上のロミオとジュリエット」と呼ばれる、美しい二重星。

すべての恋人たちのために、ウサギが心をこめて磨いてくれたにちがいない、トパーズ色とサファイア色の恋人星。

星好きには、たまらない逸話である。

今夜も満天の星空。一億百万光年先から届く光を、探したくなった。