ハナちゃん捕り物帳2007/04/06 20:30

「たいへんだ!ハナが逃げているぞ!」

おかるが部屋の片づけをしていると、玄関からそうベえの声。

我が家では、牛だけでなく、犬も逃げる。

「首輪がぼろになって、ちぎれてしまったらしい」

そうべえはぼやきながら、ハナちゃんにむけて口笛を吹いてみる。

逃げたやからは、おかるとそうべえにまかしとき!逃亡牛でさんざん経験をつんでいる。

おかるは、冷蔵庫から「生協ハム」を一枚取り出す。念のため、ビールのつまみ用の裂きイカも一本用意する。

自由になったハナちゃんは、興奮状態。家の周りを縦横無尽に走り回る。そうべえがいくら声をかけても、そばによってこない。手にした捕獲用ロープが、見え見えなのだ。

「ほれほれ、ハナ!ほれほれ!」

おかるが、そうべえの足元に、裂きイカを放り投げる。

ご馳走と自由うを秤にかけりゃ、ハナちゃんにとって答えは明快。あぐり!とイカを食べ、猛ダッシュで逃げる。

こんなとき、あせりは禁物。何食わぬ顔で、ハムを細かくちぎり、そうべえの足元にばらまく。

(いけない!食べちゃいけない!でも、ちょっとだけなら・・!)

ハナちゃんの葛藤が伝わってくる。とどのつまり、ハナちゃんは、ご馳走の魔力に勝てなかった。

十分ハナちゃんをひきつけたところで、そうべえがばっと股の間にハナちゃんを挟みこむ。おかるも、ハナちゃんの前足を押さえ込む。

そうべえが首にロープを回し、ついにハナちゃんはお縄になった。

牛と犬なら任しとき!え?熊は・・!?

そいつはどうか、ご勘弁!

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