選挙 ― 2007/04/08 20:15
統一地方選挙の日である。
もちろん、投票に行った。たかが一票、されど一票である。
選挙といえば、嫁に来たばかりのころに、やはり選挙があった。
おっぴいさん(そうべえの祖母)が、「この人の名前ば書かいよ(書きなさいよ)」と家人に言われ、広告の裏に一生懸命、候補者の名前を書く練習をしていたのを思い出す。
そうべえは、選挙立会人として開票作業を見守るため軽トラで開票場へ向かった。
そうべえの話しでは、投票用紙もさまざま。白票やいたずらの用紙に混じって、たどたどしい文字や丁寧に丁寧に書かれた文字もあるという。
「年寄りが一生懸命書いたんだなあ・・ってわかる投票用紙もあるんだよ」
「当選した人に、その一生懸命書いたありがたい投票用紙を、プレゼントとしたら良いんじゃない?この人たちの気持ちを忘れないでってさ」
「そうだよなあ・・」
今回も、どんなドラマがあるだろうか。そうベえの帰りは、おそらく真夜中。
夢の中で帰りを待ってます!すんません。
もちろん、投票に行った。たかが一票、されど一票である。
選挙といえば、嫁に来たばかりのころに、やはり選挙があった。
おっぴいさん(そうべえの祖母)が、「この人の名前ば書かいよ(書きなさいよ)」と家人に言われ、広告の裏に一生懸命、候補者の名前を書く練習をしていたのを思い出す。
そうべえは、選挙立会人として開票作業を見守るため軽トラで開票場へ向かった。
そうべえの話しでは、投票用紙もさまざま。白票やいたずらの用紙に混じって、たどたどしい文字や丁寧に丁寧に書かれた文字もあるという。
「年寄りが一生懸命書いたんだなあ・・ってわかる投票用紙もあるんだよ」
「当選した人に、その一生懸命書いたありがたい投票用紙を、プレゼントとしたら良いんじゃない?この人たちの気持ちを忘れないでってさ」
「そうだよなあ・・」
今回も、どんなドラマがあるだろうか。そうベえの帰りは、おそらく真夜中。
夢の中で帰りを待ってます!すんません。
プーさん弁当 ― 2007/04/09 07:27
「おはよう!プーさん!」
「あれ?ぼくのこと、わかってくれたの?うれしいな」
「もちろん。そのほんわか癒し系は、どこらかみてもプーさんでしょう」
「えへへ・・。でもね、実はぼく、すんでのところで、おにぎりマンにされちゃうところだったんだ」
「ぎょ!ずいぶん大胆な路線変更だったんだね?!」
「うん・・。今日から新学期がスタートでしょう?ぼくじゃパンチが足りないって・・」
「な~るほど。でもさ、プーさんなら、ちょっぴりドジで憎めないキャラで、クラスのみんなをほんわか包んでくれるよ」
「そうかなあ・・。うん!なんだか、みんなと一緒に、新学期を迎えられそうな気がしてきたぞ」
「その意気!頑張れ、プーさん!」
「あれ?ぼくのこと、わかってくれたの?うれしいな」
「もちろん。そのほんわか癒し系は、どこらかみてもプーさんでしょう」
「えへへ・・。でもね、実はぼく、すんでのところで、おにぎりマンにされちゃうところだったんだ」
「ぎょ!ずいぶん大胆な路線変更だったんだね?!」
「うん・・。今日から新学期がスタートでしょう?ぼくじゃパンチが足りないって・・」
「な~るほど。でもさ、プーさんなら、ちょっぴりドジで憎めないキャラで、クラスのみんなをほんわか包んでくれるよ」
「そうかなあ・・。うん!なんだか、みんなと一緒に、新学期を迎えられそうな気がしてきたぞ」
「その意気!頑張れ、プーさん!」
二宮金次郎さま ― 2007/04/10 23:50
昨日、今日と、3校の入学式に出席。
小学校の入学式は、なんともほほえましい。
振り返って、親に手を振る子。緊張のあまり、トイレに行きたくなる子。「静かに!」と、しっかりぶりを発揮する子。どうにもじっとしていられない子・・・。
卒業式と違って、和やかな雰囲気が漂う。
教科書や黄色い帽子を子供たちに送る係りを、おおせつかった。
まん丸の純粋な目に、こちらも思わず引き込まれそうになる。教科書を手渡し、声をかけた。
「勉強は楽しいですよ!(ほんとだよ!)たくさん、勉強してくださいね」
みんな、まっすぐ育ってくれますように。
学校の正門わきの木々の中で、二宮金次郎様が勉学の手本を示していた。
どうぞ、子供たちを見守ってくださいね。
小学校の入学式は、なんともほほえましい。
振り返って、親に手を振る子。緊張のあまり、トイレに行きたくなる子。「静かに!」と、しっかりぶりを発揮する子。どうにもじっとしていられない子・・・。
卒業式と違って、和やかな雰囲気が漂う。
教科書や黄色い帽子を子供たちに送る係りを、おおせつかった。
まん丸の純粋な目に、こちらも思わず引き込まれそうになる。教科書を手渡し、声をかけた。
「勉強は楽しいですよ!(ほんとだよ!)たくさん、勉強してくださいね」
みんな、まっすぐ育ってくれますように。
学校の正門わきの木々の中で、二宮金次郎様が勉学の手本を示していた。
どうぞ、子供たちを見守ってくださいね。
郷土愛 ― 2007/04/11 20:25
午前中は、総会と講演。
総会の閉会の挨拶をおおせつかっていたので、時節柄、桜のさまざまな物語についてお話させていただいた。
諸説の中、桜は豊穣の神でもあるコノハナサクヤ姫という、姫神の化身という説は、ロマンを感じさせる。種まき桜、田打ち桜など、農村文化と密接に結びついた桜の花。
豊かな精神文化を次の世代に伝え、それを糧に更に良い社会を作って欲しいという、「願い」あるいは「祈り」が、教育の中に流れているような気がする。
講師は、M町の前教育長S先生。郷土の歴史の逸話を、笑いを交え、大変分かりやすく教えてくださった。大和朝廷がどのように勢力を伸ばしてきたかを示す、前方後円墳跡や、伊達家下克上の史跡など、ドラマチックなお話しが満載だった。
S先生の願いは、「自分の生活する郷土についての理解こそが、郷土を愛し、しいては国を愛する心につながるのではないか・・・」ということだった。
文化人らしい、内容の深い講演のおかげで、お昼の弁当もひときわ美味しく感じられた。
総会の閉会の挨拶をおおせつかっていたので、時節柄、桜のさまざまな物語についてお話させていただいた。
諸説の中、桜は豊穣の神でもあるコノハナサクヤ姫という、姫神の化身という説は、ロマンを感じさせる。種まき桜、田打ち桜など、農村文化と密接に結びついた桜の花。
豊かな精神文化を次の世代に伝え、それを糧に更に良い社会を作って欲しいという、「願い」あるいは「祈り」が、教育の中に流れているような気がする。
講師は、M町の前教育長S先生。郷土の歴史の逸話を、笑いを交え、大変分かりやすく教えてくださった。大和朝廷がどのように勢力を伸ばしてきたかを示す、前方後円墳跡や、伊達家下克上の史跡など、ドラマチックなお話しが満載だった。
S先生の願いは、「自分の生活する郷土についての理解こそが、郷土を愛し、しいては国を愛する心につながるのではないか・・・」ということだった。
文化人らしい、内容の深い講演のおかげで、お昼の弁当もひときわ美味しく感じられた。
花見 ― 2007/04/12 20:02
ただ今、田んぼの準備に向けての作業が目白押し。
そうべええは、田んぼへの堆肥ふりで大忙し。
完熟堆肥をたっぷり使った田んぼは、微生物の力に支えられて、米の味もぐんとよくなる。何といっても、田んぼそのものが、生き物の様に命をみなぎらせるのだ。
そこへ、桜の花も8分咲き。陽気も今日が絶好の、花見日和。
「花見はいつ?」農家仲間のおみっちゃんから、メールがはいる。
「今日だべな」決断は早い。
花見場所は、近くのお寺の境内だ。隣町に桜の名所に皆が殺到するため、ここは静かに花見が出来る、密かな穴場である。
そうべえは、すぐ近くに開店した、友人のレストランに花見弁当を予約した。
花見のルーツは、田の神様にささげたお神酒を下げ、人間と神がともに豊作を祈願して酒を飲み交わす、神聖なる行事であった。
たとえドンちゃんさわぎに見えようと、桜の花の下で宴を興ぜずにはいられない日本人の精神には、そんな農耕起源の豊かな精神文化が流れているのである。
おみっちゃん夫妻と、桜を愛で、弁当に舌鼓を打ち、3時間もたっぷりおしゃべりを楽しんだ。
豊穣の神も確かに、その輪の中に入っていたような気がするおかるであった。
そうべええは、田んぼへの堆肥ふりで大忙し。
完熟堆肥をたっぷり使った田んぼは、微生物の力に支えられて、米の味もぐんとよくなる。何といっても、田んぼそのものが、生き物の様に命をみなぎらせるのだ。
そこへ、桜の花も8分咲き。陽気も今日が絶好の、花見日和。
「花見はいつ?」農家仲間のおみっちゃんから、メールがはいる。
「今日だべな」決断は早い。
花見場所は、近くのお寺の境内だ。隣町に桜の名所に皆が殺到するため、ここは静かに花見が出来る、密かな穴場である。
そうべえは、すぐ近くに開店した、友人のレストランに花見弁当を予約した。
花見のルーツは、田の神様にささげたお神酒を下げ、人間と神がともに豊作を祈願して酒を飲み交わす、神聖なる行事であった。
たとえドンちゃんさわぎに見えようと、桜の花の下で宴を興ぜずにはいられない日本人の精神には、そんな農耕起源の豊かな精神文化が流れているのである。
おみっちゃん夫妻と、桜を愛で、弁当に舌鼓を打ち、3時間もたっぷりおしゃべりを楽しんだ。
豊穣の神も確かに、その輪の中に入っていたような気がするおかるであった。
ボケている! ― 2007/04/13 20:32
久々の「ぼけている!」がブログに登場である。
ボケはおかるの日課ではあるが、今回のボケは、クリーンヒットのボケであった。
新学期スタートにあわせ、交通安全協会から、黄色い旗を持って街頭指導に立つよう要請があった。
時間は、毎朝7時から8時までだ。
二日目の朝、おかるが目を覚ますと時計は6時20分。大慌てで朝食の準備を済ませると、もう6時50分だ。新聞を取りに玄関に出たそうべえに、「あとはよろしく!」と声をかけ、急ぎ家を出る。
指定場所には、幸い誰もいない。間に合ってほっとした。
「・・・・・・・・・」
5分ほど待っただろうか(時計も持っていないので勘だ)。が、待ち合わせ場所に誰も来ない。今日はずいぶんゆっくりだなあ。。ととりあえずもうしばらく待ってみる。
ご~ん・・・。遠くのお寺から、時を告げる鐘の音が聞こえた。
そういえば、車も通らない。やけに静かである。
もしかしたら・・!と思い、自転車にまたがり家へと戻る。途中、ごみをリヤカーにつけたおばあさんに出会う。
「今、何時ですか?」
「いまがい?6時10分だなや」
おかるは、突然笑い出した。おばあさんは、目を丸くしている。
おかるが家に着くと、そうべえが新聞を読みながらお茶をすすっていた。
「やっと気がついたわけ?」
そうべえの言葉に、おかるは腹を抱えて倒れこむ。
1時間違えちゃった!でもおかげで、腹が痛くなるほど笑った。早朝のすがすがしい空気と、鐘の音に心も洗われた。
ボケも三文の得である。
ボケはおかるの日課ではあるが、今回のボケは、クリーンヒットのボケであった。
新学期スタートにあわせ、交通安全協会から、黄色い旗を持って街頭指導に立つよう要請があった。
時間は、毎朝7時から8時までだ。
二日目の朝、おかるが目を覚ますと時計は6時20分。大慌てで朝食の準備を済ませると、もう6時50分だ。新聞を取りに玄関に出たそうべえに、「あとはよろしく!」と声をかけ、急ぎ家を出る。
指定場所には、幸い誰もいない。間に合ってほっとした。
「・・・・・・・・・」
5分ほど待っただろうか(時計も持っていないので勘だ)。が、待ち合わせ場所に誰も来ない。今日はずいぶんゆっくりだなあ。。ととりあえずもうしばらく待ってみる。
ご~ん・・・。遠くのお寺から、時を告げる鐘の音が聞こえた。
そういえば、車も通らない。やけに静かである。
もしかしたら・・!と思い、自転車にまたがり家へと戻る。途中、ごみをリヤカーにつけたおばあさんに出会う。
「今、何時ですか?」
「いまがい?6時10分だなや」
おかるは、突然笑い出した。おばあさんは、目を丸くしている。
おかるが家に着くと、そうべえが新聞を読みながらお茶をすすっていた。
「やっと気がついたわけ?」
そうべえの言葉に、おかるは腹を抱えて倒れこむ。
1時間違えちゃった!でもおかげで、腹が痛くなるほど笑った。早朝のすがすがしい空気と、鐘の音に心も洗われた。
ボケも三文の得である。
にんじんだもの ― 2007/04/14 20:11
我が家には、ただ今人参がどっさり。
冬から春にかけて、成長をじっと待っていた人参だったが、結局育ちきれずにトウが立つ前にと、一気に掘り起こされた。
何とか、美味い物を作れとの至上命令。おかるは、人参料理を作りに作った。
するめイカと千切り人参を醤油で漬けた「いか人参」
玉ねぎスライス、千切り人参、ツナとマヨネーズを合わせた、「人参サラダ」
人参すりおろしと刻み胡桃をパウンドケーキの材料に加えた、「人参ケーキ」
人参とごぼう、じゃこの「かきあげ」
人参とごぼうに白ごまとラー油を効かせた、「きんぴら」
そして極めつけは、人参、ジャガイモ、玉ねぎを固形スープと牛乳で煮込み、ミキサーにかけた「人参スープ」
そうべえが、寄り合いに行く前に腹に何かを入れていくという。
おかるは、さっそく、新作の「人参スープ」を出した。
「ほうほう、これは珍しいな・・」
そうべえも、興味深深。ズズズウと、一口食べたところで、おかるを見やる。
「これさあ・・・。昔給食で食べたスープに似ているな・・」
そうべえは、スプーンをポチャリとスープに落としてため息をついた。
「どうしても、そのスープが飲めないってやつがいたっけなあ・・」
おかるは、そうべえの声に、困惑と悲しみの色を感じた。
(そうざんすか。あなたの心も、人参スープを飲みたくないって苦しんでるんですのね)
確かに、ほめられた味ではなかった。おかるは、今日の人参スープに、「悲しみのスープ」という名前をつけてやることにした。
まずくったっていいじゃあないか。
にんじんだもの。
冬から春にかけて、成長をじっと待っていた人参だったが、結局育ちきれずにトウが立つ前にと、一気に掘り起こされた。
何とか、美味い物を作れとの至上命令。おかるは、人参料理を作りに作った。
するめイカと千切り人参を醤油で漬けた「いか人参」
玉ねぎスライス、千切り人参、ツナとマヨネーズを合わせた、「人参サラダ」
人参すりおろしと刻み胡桃をパウンドケーキの材料に加えた、「人参ケーキ」
人参とごぼう、じゃこの「かきあげ」
人参とごぼうに白ごまとラー油を効かせた、「きんぴら」
そして極めつけは、人参、ジャガイモ、玉ねぎを固形スープと牛乳で煮込み、ミキサーにかけた「人参スープ」
そうべえが、寄り合いに行く前に腹に何かを入れていくという。
おかるは、さっそく、新作の「人参スープ」を出した。
「ほうほう、これは珍しいな・・」
そうべえも、興味深深。ズズズウと、一口食べたところで、おかるを見やる。
「これさあ・・・。昔給食で食べたスープに似ているな・・」
そうべえは、スプーンをポチャリとスープに落としてため息をついた。
「どうしても、そのスープが飲めないってやつがいたっけなあ・・」
おかるは、そうべえの声に、困惑と悲しみの色を感じた。
(そうざんすか。あなたの心も、人参スープを飲みたくないって苦しんでるんですのね)
確かに、ほめられた味ではなかった。おかるは、今日の人参スープに、「悲しみのスープ」という名前をつけてやることにした。
まずくったっていいじゃあないか。
にんじんだもの。
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